2007年03月29日
ぬいもの道2 ツブアンたち15


ダ:「はい!一部オカーサンにご心配をかけながら・・・」
M:「不快感の間違えではありませんか?」
ダ:「いえいえ!ご期待ください!!」
M:「チョット待ってください?全部で5回と言ってませんでしたか?」
ダ:「そうなんですよ!ずーと頭に5カ所って覚えてたんですが・・・」
「原稿描き始めたら・・・1回分がでてこない・・・」
M:「思い出せない???痴呆症ですか・・・やはり!!」
ダ:「まあ次の絵をご覧ください!」
ダ:「そうなんですよ!ずーと頭に5カ所って覚えてたんですが・・・」
「原稿描き始めたら・・・1回分がでてこない・・・」
M:「思い出せない???痴呆症ですか・・・やはり!!」
ダ:「まあ次の絵をご覧ください!」

ダ:「そうですこれだけが怪我の原因が違うんですよ・・・」
この「ぬいもの道」を描こうと思い立ったとき、どうしても3歳の雪かき時のエピソードが思い出せませんでした。
つい10年くらい前までは、自分の怪我ネタでは真っ先に披露していたのに・・・
イラストにもあるように自分用の「こしき」を使いたくて、それまでは絶対上らせてくれなかった屋根に無理にねだって、父と一緒に上ったんでしょう。
たぶん母は止めたと思いますが、父はカバーする自信があったでしょうし、私の喜んでいる顔についつい気がゆるんで・・・屋根へ・・・そしてお約束のように私が滑って!・・・
とっさに抱えてくれた父の持っていた雪かきの柄が・・・左の額にヒット・・・
この原稿を書きながら「なぜかナー?」って考えていました。
父は教科書に載せたいくらい几帳面な人です。
血を流している私を抱きかかえて屋根から下りるときも、医者で処置を待つ間も、
いいえ傷が治った後でも「俺のミスだ・・・!」と、父は心の中でつぶやき続けたことでしょう。
子供の親となってから私は、心の奥できっとこのことに気がついたのでしょう・・・
だから・・・たぶん・・・自分からこの時の怪我の記憶を封印したのだと思います。
私にとっては「しょっちゅうした怪我の一つ」でも、親にとってはトラウマです・・・
我が身に振り返って考えると・・・辛いです・・・娘や息子に自分が原因で怪我をさせたら・・・
この章を締めるにあたって、これが「許される」と言うことかな?と思っています。
親の失敗を、時間や環境の変化とともに、子供が「忘れていってくれる」・・・
少し違うのかもしれませんが、とりあえず今は・・・そんな心情です。
Posted by ダッタ at 14:19│Comments(0)
│ツブアンたち