ベッドの上06

ダッタ

2010年03月09日 21:17

Dr.「ステント・・サイズ・・・ウ・・ン」
  「じゅう・・・さん・13!」
モニターの中で血流が安定する
右肩から始まった弛緩は、体温の
上昇を伴いながら、腰の方まで
広がっていく・・・

 『・・・戻った・・・生きて・・・・』

ステントから伸びたワイヤーが、
チロチロと這い回る。

Dr.「ここはゴッドハンドとかって
   領域だな~」
  「今回は・・・ここまで・・・」

 ステントをオペレートしながら、
Dr.はスタッフに話しかける。
私も思わず右手の親指を立て
「ラジャー」とつぶやいた。
声の後半は力無く音程が
舞い上がっていた。

  ・・・つづく・・・




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