ベッドの上06
Dr.「ステント・・サイズ・・・ウ・・ン」
「じゅう・・・さん・13!」
モニターの中で血流が安定する
右肩から始まった弛緩は、体温の
上昇を伴いながら、腰の方まで
広がっていく・・・
『・・・戻った・・・生きて・・・・』
ステントから伸びたワイヤーが、
チロチロと這い回る。
Dr.「ここはゴッドハンドとかって
領域だな~」
「今回は・・・ここまで・・・」
ステントをオペレートしながら、
Dr.はスタッフに話しかける。
私も思わず右手の親指を立て
「ラジャー」とつぶやいた。
声の後半は力無く音程が
舞い上がっていた。
・・・つづく・・・
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